気ままに旅行紀~豪華客船で。バックパックで。~

客船で働きながら世界をふらふらと周遊。バケーション中の旅行の思い出やら情報やらを気ままに記録。どこかの誰かの役に立つ情報があれば…?

クルーズとの出合い

ふと思い出したので、船で働くきっかけになった話を書いてみる。

 

フロリダに訳あけあって一年住んで、働きながらだから自由に使えるお金もあって、DC, NY, ラスベガス、プエルトリコ、マイアミ等など本当に沢山旅行した。

仲間内でブームだったのがクルーズ。フロリダと言えば、港がありカリブ海も目とはなの先、1月、2月なんかは破格値でいけちゃうらしい。

ということでディズニーやらカーニバルやらある中でロイヤルカリビアンの3泊4日(ナソー、ロイヤルカリビアンの所有する島)に300ドルくらいで行ったんだけど、これが楽しかった!

 

3000人以上乗る船、フェリーとか移動じゃなくて娯楽で乗る船、いわゆる豪華客船のイメージが変わった。

富裕層ばっかじゃなくて一般人とか20代の若者もいるじゃん。アメリカではもっとカジュアルなんだ…と庶民の私は感動。

一緒に私とクルーズした子は前々から船で働きたくてフロリダにいる間に各会社の船にのってた。そしてイタリア船で働き始めた。

私も"船で働いてみたいなー"と思ったもののなかなか求人も見つからず、一旦帰国して日本で働きながらも想いはますます膨らんで…

完全英語の求人サイトでクルーズにフィルターかけてたやつが引っ掛かってメールが。

どんどん進んでいくと、フランクにLA本社とSkype面接に。

日本に帰国してからはOLさんのオフィスカジュアルな服装で出勤してたんだけど、LAの人事の人に聞かれた時間が出勤前だっからいつもよりシャープな就活生みたいなので挑んだこと今でも覚えてる。

勝手にSkype面接=動画面接だと思って化粧も自分なりにしっかりしたのにまさかの自分の顔だけ映されて、相手は会社のロゴ。

全部英語だったけど、物凄く分かりやすくて、めちゃくちゃフレンドリーだった。京都のゲストハウスで英語受付と予約をしてたって言ったらフロントデスクを勧められた。何でも良いので船で働きたいです!て言ったら、1週間後に採用通知が。

それが12月。当時働いてたところの関係で船で働くのは4月1日以降にしてほしいとLAにメール。

ここからが大変だった。

揃えろと言われた英語の書類や東京に1つしかない提携のクリニックで健康診断を受けたり、船員ビザをとったり、犯罪履歴証明とやらの手に入れかた分からなくて警察署に電話してもそんなの英語で発効できないと言われたり…なんといってもスケジュールがコロコロ変わるのが一番辛かった。もう少しで出発かなと思ったら延ばされたり、なかなか返事がこなかったり。

こんなに全部揃えたのにこれってもしかして詐欺だったのかな…とか途中何度も思った。

そしてこれが外資の会社で働くということかと学んだ。

4月に一旦仕事を終え、旅行したり、遊んだり、バイトしたりしてついに7月に本当に出発。親もギリギリまで心配してたと思う(^^;

そしてシアトルにつくと私と同じような新しく採用された人が10人くらい。日本人は四人?かな。このメンバーでアラスカを廻る船の中で2週間研修。そしてバラバラの船に送られた。

 

この研修は辛かった。毎日、朝から晩まで船用語や専門知識の勉強して詰め込んでくのが大変。特にグループ制で緊張感漂うなかのクイズの出し合いや長文の道案内を英語で伝言ゲームしてくやつとか。私はなかなか専門知識を理解して覚えられなくて韓国人のルームメートが助けてくれた。ユン、本当にありがとう(´;ω;`)

 

ずーっと遠い昔の辛い記憶のようだけどまだ4年くらい。当時の研修チームで今でも残ってるのは半分くらいかな。

あれからいろんな経験をした。

"船で働く"て友達に言っても"???"な感じで私のことよく知らない人には"え?漁師さんですか?"てなったり笑

フロントデスクから出入国審査のお手紙とか書類とか流れの管理をする仕事、ちょっとした船内放送や翻訳、そして今はまた違うポジション。本当にいろんなことしたなー

人生て何が起こるか分からないねー

これから先はどんなことが起こるのかなー

先のこと分からなくても自分のしたいこと、興味のある方向に進んでいくのを忘れないようにしたい。

近づいてみるといろいろと見えてくることってあると思う。