船から船への乗り継ぎ~不味いパスタを食べるinローマ滞在4日間~
半年間のお仕事を終え、今回は初めて休暇の1ヶ月を船でお客さんとして過ごすことに。
シルクロードクルーズといってヨーロッパからスエズ運河を通過しアジアに向かう船が4日後に港にやってくるので、それまで港から足を伸ばして4日間ローマで待つことに。
大学時代の友達がCAとしてヨーロッパに住んでいつので、彼女と前もって今回の休暇を一緒にローマで過ごせるよう計画をしてきた。
ローマはお互い以前来たことがあって、大体の観光名所は回った。
なので、今回の旅のテーマは"とにかく美味しいものを食べ、ゆったり過ごす。"
我ながら本当に贅沢だと思う。だってローマにきてひたすら食べては、ゴロゴロするんだから・・・最高なバケーションの幕開けやー❤
そんな私達ひたすら食べた、食べた。
パスタ、ピザ、ジェラート、、、、
そして粉もの、炭水化物ばっか摂取した後はアジア料理が恋しくなった。私はほぼ半年ちゃんとしたアジア料理は食べていない。。。。
ネットで調べて、美味しいらしいお寿司屋さん。
ハマセイさんのランチ、寿司セット。15ユーロ。絶品!量といい、お味といい完璧!
そしてRistorante Gainnさんの韓国料理セット。これまた確か15ユーロ。韓国の漬物類チマチマ沢山出て来る感じに感動。ローマでは野菜不足だったから本当来てよかったと思った。
どっちも絶品、本当に美味しかった。
最終日はやっぱりイタリアっぽくパスタでしめようとジェノベーゼとカルボナーラのスパゲッティ。イタリアで食べるパスタ、ピザはすべて美味しいんだと思ってた。
特に下調べもせず、目に入った人が多く入ってる割とテルミニ駅近くのレストランで。
まさかのこれが美味しくない・・・・!衝撃。しかも両方とも。食べる人によって賛否両論あるかもだけど、スパゲッティが茹ですぎてる感じ、ソースかかってるのに美味しくない・・イタリアで食べるからって全部が全部必ず美味しいってわけじゃないんだと学んだ・・・他のお店はめっちゃ美味しいとこばっかだったから余計ビックリ。
けど締めは良くしたいから最後にテルミニ駅でレモンタルトとティラミスデザートに買った。これはめっちゃ美味しかった!
憧れのギリシャへ行く〜サントリーニ編〜
ギリシャの中でももっとも楽しみにしていたのが、サントリーニ。
が、私まさかのIPM。。。IPMとは"インポートマンニング"といい、もしもの緊急時にそなえ行動するクルーの当番のようなもの。
すべてのクルーメンバーにそれぞれあった仕事が任されており、港につくときは必ず当番がある。
私の場合は各クルーズに2回くらいある。
まさかのサントリーニ、IPMということは船にいなきゃいけない。。。ただただ船から外を眺めるだけ。。。
でもIPM、どうしても代わって欲しいときには同じ当番ローテーションの人達に相談してもし、どっとみち仕事で出れない人なんかがいたりしたら代わってもらったりできる。
ただ、今シーズン第一回目のサントリーニ。。。みんな出たいところ。
しかもIPM交換(お互いのIPMを交換)ではなく、ただ代わって欲しいだけなので聞きづらい・・・
同僚で仲良しのOBSM(次回のクルーズ予約をしているマネージャー)とサントリーニの話に何故かなったときに「憧れのサントリーニ、IPMなんだ。今回最初で最後かも。アン、外でる?」
て聞いたらアン、「え!行ったことないの!しかも、これ逃したらもう下船じゃん!サントリーニ大好きだけど何十回も来たことあるから(彼女は10年以上働いているベテランさん)代わってあげるよ」
とのこと。
めーーーっちゃ嬉しい!!
しかもいろんな人に長年夢見たサントリーニ・・という話をしたらOia&Fiaのツアーにいかせてもらえることに。
ギリシャの島々は大型客船が着岸できず、テンダーボート(小型船を出して港と船を行き来する)になることが多い。
テンダーボートを降りると、サントリーニの断崖絶壁。。。その上には真っ白な家々が。
そこまで行くにはケーブルカーもしくはドンキーにのって崖の上まで。
その登ったところがすぐFiaという町。
Oiaというのが最も有名でサントリーニの写真によく使われる青い天井ドームの教会と町並み。
そこまで行くにはツアーに行くしか方法がないらしい。
朝8時出発。めっちゃ曇り。
え、念願のサントリーニ。。。
雨とか降ってくるんじゃないかってくらいのどんより。テンダーとバス移動をしてOia(発音はイーアらしい)に。
そしたら奇跡的に晴れてきた。
そしてギリシャでもミコノスともカタコロンとも違う感じ。
バスから見える景色にちょいちょい、畑っぽいのが。ガイドさんによると、サントリーニはワインが有名らしく栽培も行われている。が、他のワイナリーと違うのが、ブドウを吊るして育てない。
崖の上にあるワイナリーは季節によっては強風でブドウが全て飛ばされてしまうそう。
なので、ブドウは土の上で育てられるらしい。面白いなー。
そしてOia周辺にはホテル、お土産屋さん、レストラン等があるんだけど全部ユニークな形、けど統一して白い壁にポイントで青が入っている。
そしてかなり高い崖の上にひしめき合っているから絶景!
ちなみにOiaの意味は”ユニーク””唯一無二”というよーな意味だとガイドさんが言ってた。
一度はみたい、絶景。来れて良かった。本当に綺麗だし、こんな風景他ではみたことない。
お土産も超絶可愛い!しかもそんなに高くない。
海、火山層、統一された真っ白な建物、みるもの全てに心奪われる。
そんな経験がお仕事しながら、出来て本当に私は幸せものだとともにアンやら上司やらツアーの子やらに感謝の気持ちでいっぱい。
この後は本当お仕事頑張ろっ!!という気になった。
さーがんばろ。
ちなみに後日またサントリーニに来たのだけど、二回目は客船が3隻来てて、ケーブルカーの待ちが登りも帰りも一時間くらいかかった。一回目は一隻しかきてなかったから空いてたし、帰りのケーブルカーもそんなに待たなかった…船で来るなら、他の船が沢山来てない時のが断然いいなぁー
ケーブルカー待ちきれず、ロバで登ってた人達もいたけど、帰りは特に危険らしい。乗ってみたかったけど、いろんな人のロバ体験談聞いてやめた^^;
憧れのギリシャへ行く〜ミコノス編〜
今回のクルーズはバルセロナから11日間かけてローマまで地中海をまわるというもの。
そして今コントラクト、私にとって最初で最後の夢のクルーズ。(次はプライベートできたい)
カタコロンに続きまして、次はミコノス!!!!
ミコノスも来てみたかった、ギリシャのポートの一つ!
ミコノスにつき、船から町までシャトルバスが出ているとのこと。
お客さんはチケットが有料なので歩いていく人もいた。
距離としてはそんなに遠くないけど、歩いたら少し遠いかなぁという感じ。
バスで5分?くらい。
昨日いったカタコロンとは違って栄えている雰囲気。
真っ白な壁のホテルがいくつも並んでおり、そこから海もみえる。
今日はナイトマネージャー(夜勤フロントのスーパーバイザー)のフィオとジュニアホテルコントローラーといって船内の様々な納品カウントやらスペシャルサービスのお仕事をしているネルソンと三人で街歩き。
床も壁も、高級ブランドもお店もお土産屋さんもみんな真っ白!!
それに天井や窓枠がブルーだったりする。
ほとんどのお店や建物がギリシャカラーの青と白。
街中迷い込んでも、青と白。。。もう可愛い!!
どこ歩いても、どこ見ても恋するレベル!
ミコノスの町の有名な写真スポットといえば、風車から見下ろす海岸沿いの町並み。
ということで皆でそこにいった。
結構船で旅している同僚はGoPro持ってる人が多い。
Goproは小型で持ち運びに便利で、写真のクオリティーもすごい。
そして防水なのでカリブ海シーズンにもとても人気である。
フィオがGopro持ってるので三人で写真とることに。
そして最新のGoproでのセルフィー、自撮りは音声撮影。
初めて知った!
「Gopro、Take a photo!」と言うと本当に写真を撮ってくれた。
めっちゃ簡単やし、便利やなーー
と沢山写真撮って町歩きしてうっとり〜〜
さぁ、明日は念願のサントリーニ!!ドキドキがとまらないーー
憧れのギリシャへ行く〜カタコロン編〜
今から5年前、大きなリュックを背負ってヨーロッパ周遊したとき、
唯一行けずに心残りだったのがギリシャ。
それからというもののずっと
「行ってみたいところは?」と聞かれれば必ずギリシャ!と答えてきた。
あの青い空の下にひしめき並ぶ真っ白なお家、異国の地・・・
ちなみにこの船員生活を始めるにあたって
目標は「ギリシャにいくこと。ギリシャに船で行けたら仕事辞めてもいい」
と極端なことを言い続けてきた。
というのも、ヨーロッパシーズンといえば日本シーズンとだだ被り。暖かくなってくる春から秋ごろまで。
だからアジア人、日本人であるわたしが日本シーズンに行かずにヨーロッパに飛ばされるという可能性は非常に低い。。ので今回ヨーロッパ航路に少しだけでもこれたのは本当に嬉しかった。
さてさて、初ギリシャのポートは一度も聞いたことないところ。
ミコノスやサントリーニではなくカタコロンというところ。
船に乗船し、各寄港地の説明やお客さんの質問に答えてくれるポートレクチャー フリオさんの話によると、
カタコロンには約700人しか住んでおらず、とっても小さな町。
カタコロンからは電車、バスなどで”オリンピア”まで行けるらしくそれがとっても人気らしい。
オリンピアはオリンピックの起源となった場所らしい。
港を降りるとオリンピア行きのバスの呼び込みがすごい。
看板を皆もっており、3ユーロだよー、こっちは2ユーロでいけるよー。とのこと。
時間的に余裕がなかったので、私は初カタコロンを散策することに。
ちなみにあとから電車のお兄さんに聞いた話によると電車は往復10ユーロで行けるしぼられたりしないけど
3ユーロとかのバスでいくと、帰りのバスは高い値段をふっかけられることもあるらしい。
カタコロンの町はというと、とってもこじんまりしてるんだけど・・
やっぱり可愛い!!
町の色合い、そしてお土産屋さんで並ぶもの、、何もかも珍しくて楽しい!
ドキドキがとまらないーーー笑
ギリシャのお土産といえば、オリーブやオリーブの石鹸、海藻スポンジ、刺繍いりの白い服などなど。
一緒に最近よく外にでるゲイのお友達と写真とりまくり。
彼、やたら写真のとり方のこだわりがすごい。
「うん、とってもよく撮れてるけど、左の部分をもっと写すとバランスがいいわー」
「次はこのポーズするからこっちの角度からとってー」
などなど、なるほど私より美意識高いな。と思いながら撮影会。
そしてギリシャといえば・・・・Gyors?みたいなタコスみたいなやつが有名ということでそれ食べた!
なんと、豚肉、鶏肉、フライドポテトと野菜が入ってかなりお腹にたまりそーなやつがたったの2ユーロ。
ギリシャって物価高いのかと思ったけどアホほど高いことはなさそう。
それからアイス食べて、町を散策して帰宅。
カタコロン、可愛い町だったなー
いつかは電車でオリンピアまで行ってみたいなー
モンテネグロで絶景を見る
モンテネグロには前同僚だったお友達が現在住んでいるので、今度来たら案内してあげるよーとのこと。
全くイメージも湧かない..
友達、サンヤはセルビア人だが5年前からモンテネグロに惚れ込んで移住したそう。
言葉もほぼ同じで通じるのだとか。
モンテネグロのコトール。大きな船は着岸できないので、テンダーボートで10分もないくらいで着いた。
何食べたい?と聞かれたので
時間も午前10時くらいだし、
"モンテネグロの朝ごはんが食べたい"
と言ったら、
これがザ・モンテネグロの朝食だよっと。
オムレツにプロシュート。それにフェタチーズ。これが典型的なモンテネグロの朝ごはんとのこと。。おしゃれー
それから3人で一時間かけてコトールのフォートをハイキング。
最初は余裕ぶっこいてた私。
結論からいって運動不足の人には結構キツイ坂でした!
最初はこんな感じ。で石がでぼこぼした坂道。左手には石の階段が。
ここは登ってくる人と、降りてくる人でゆずりあいながら使用。
だんだん道も滑りやすく、ケーブルカーもないため登りが結構キツイ..
登るのに必死であんまり行くまでの写真がないけど、石畳の方が意外と滑りやすくて、みんな靴でも滑ってた。
のぼりきったら絶景だった!このあと5日は階段の登り降り辛かったけど..またいつかきたいな!
なくしもの(奇跡編)
サムイ島で大事なスマホをなくした3週間後のお話。
3週間は携帯電話なし、インターネットはタブレットを使用し、目覚ましは会社の携帯を使用。
なくしてみて分かるありがたみ..
船とサムイ島の中間に入っていろいろしてくれてたポートエージェントの
方からもやっぱり見つからなかったと..
私はアジア航路は一ヶ月だけでもといた船に戻してもらう約束だったから下船日前日にもう一度だけサムイ島へ。
携帯は99%ないだろーなー.. でも美味しいもの食べたり、帰る船に沢山アジアの食べ物買って帰ろう。
そして思い当たる携帯紛失場所にいってみよ!
と思い、美味しいものたべ、お買い物して、
ドキドキしながら3週間前にワンピース試着して購入したお店に。
私 "3週間前にここでワンピース買ったんだけど、携帯電話のおとしものなかった?(英語)"
お店のおばちゃん "せるふぉん?セルフォーン?なにそれ??しらん、しらん!!"
私 "わかりました。(ここじゃなかったかー誰かに盗られてたのかなー)"
お店を去り、ストレス発散のためコンビニでお菓子を爆買い。
しながら、考える。
このまま見つからなくて、すっきりする?
あのおばちゃんには英語が通じてなかった🔤
"ここにはない。"とは言われてないと何度も頭を駆け巡り始めた。
やっぱりもう一度ダメもとでいってみよ!
他の英語分かるスタッフに聞いて
それで"ここにはない。"と言われたら諦めがつく。
と思い、コンビニの大量のお菓子を両手にお店に引き返す。
と私を見たおばちゃんがすごい勢いで手招きしてくる。
おばちゃんの英語が分かりにくかったけど、私が解釈したには私が去ったあと他のスタッフに聞いたらしい。
そしたらお店の奥からタッパー持ってきた。
それを開けてくれて、いろんな落し物と
私の携帯電話!!!
手帳ケース開いたら私の名刺!!
3週間前に落としたものだからもうとっくに充電は切れてたけど感動!
おばちゃんハグして、お礼をいって慌ててテンダーボートに飛び乗り帰宅。
早く充電して使えるか確認したかったのだ。
ちゃんと充電できる!大丈夫!
観光地のサムイ島じゃ絶対返ってこないと思ったのに奇跡だった。
船に戻ってから思った..
あ、おばちゃんの誠意に感謝してチップ払うなり、お店で買い物するなりすればよかった。
しかもお店の写真とかおばちゃんの写真とらせてもらって正直者の素敵な方のお店ですとかSNSで宣伝してあげればよかったと大後悔orz
いつか戻ることがあれば、ちゃんとお礼を伝えたい。
奇跡っておきるんだと思った話でした。
大航海を終えマデイラ(ポルトガル)につく
1週間の大航海を終え、アフリカからヨーロッパの入り口にあるポルドガルの離島、マデイラに到着。
アメリカ東海岸からヨーロッパへの航海は時差変更があり毎日時計を一時間ずつお昼に進めた。
船内での時間変更は通常、昼間のイベントやご飯に影響がでないように深夜に変更するのが普通になんだけど、今回のクロッシングクルーズは違った。
どんな形であれ、毎日一時間時計を早める(進める)のは結構辛い。。
特に働いてる人にとって。
というのも毎日一時間ずつ睡眠時間を減らされ、働く時間の開始も毎日早くなっていのはかなり辛いので連続の時間変更(いわいゆるクロッシングクルーズ)はどこの船も昼にするそう。
1週間船に缶詰は…辛かった。。
やっぱり息が詰まるところがある。外に出て知らない土地を風をうけて歩いて、その土地の物を食べる…今まで普通に出来ていたことができない…1週間だけだけど、ずっと働いてる1週間、船の中は長い。。
考えてみると1週間船に引きこもりって中々ない。とっくに飽きてしまっていた3年目のカリブ海ですらもっと頻繁にとりあえず降りていた。
やっとマデイラついたー
けど、私は本日なんとIPM(In port manning) といって船にお留守番の当番の日。がががーん。
誰か船に残ってて代わってくれる人いないかなーと軽く探してみたけど見つからず。
外の景色が観れるところでゆっくりお粥などを食べ、洗濯をし(制服は洗ってもらえるけど、私服は皆自分でする)、お昼寝…するものの一時間以上眠れず、まだ仕事まで時間が。
こんなにも休憩が長く感じたのは久しぶりだ。いつもあっという間に過ぎるのに。
そしてデクスにいって、お客さんとお話おして、オフィスに帰って来て事務作業。
そしたらポルドガル人のお友達がオフィスにきてくれた。
私が
"初ポルトガル出れなくて辛い。お金払うからポルトガルご当地スイーツ買ってきて欲しい。"
と泣き言いってたのを覚えててくれて
ポルトガルの難しくて一生覚えられない名前のパイを買ってきてくれた。
なにこれ、めっちゃ美味しいー!!
ポルトガルならどこでも買えるらしい。
またいつか戻ってきたいなー!